ヘアカラーの退色
・退色の大きな原因、紫外線にビックリ!
ヘアカラーで、白髪の毛束を染めた後、直射日光の当たるところに1時間くらい放置すると、実に興味深い現象が起きます。
それは、退色が少ないと評価されるものでも、退色してしまうということです。特に夏場の強い日差しだと、30分くらいで色がかなり褪せてしまいます。
思ったそり早い変化なので、その退色度合いに少しビックリしてしまうほどです。ここに海水、潮風がプラスされるビーチでは、ヘアカラーの色を持たせることは大変難しいものです。
ちなみに紫外線による退色は乾燥状態で度合いが変わり、さらにその影響は蓄積されることが知られています。
・プールの塩素でもかなり退色してしまう
海水と同じく接触していないと変化が出ないのが、スイミングクラブなどの塩素化合物の影響です。塩素の強いプールでもヘアカラー毛は、通常よりも早く退色し、退色度合いも高くなります。
プールの塩素は建康毛でも傷んでしまうので、退色だけの問題ではないようですが、科学的な変化で色素が色を失う、あるいは変化することが原因です。
塩素対策は、キャップなどで髪に塩素の接触を少なくする。一方、紫外線の影響は、ヘアカラーや髪の質を向上させるトリートメントなどでケアしても解決できませんので、日常的に紫外線吸収剤を多く含んだトリートメントやローションなどで紫外線の影響を小さくするのがよいでしょう。
・シャンプーによる退色は洗い落とされていること
シャンプーによる退色は、ヘアカラーやパーマなどと比べると影響が小さいので見落としがちです。
でも、シャンプーしたヘアカラー毛を40℃くらいのお湯に30分浸漬すると、しっかり染めた場合でもかなりの色が落ちてしまいます。
とはいえこれは、科学的な変化が中心ではなく、洗浄されて落ちているので、健康な状態のキューティクルの状態が残っていればかなり防げます。
ちなみにキューティクルが損傷して防御機能が低下している場合は、髪の表面にオイルやシリコン、ポリマーなどで膜を形成します。
他によく知られた退色の要因にはパーマなどの還元剤の影響が挙げられます。またちょっと意外なところでは染毛直後の汗の影響などもあります。
これからの春に向かっての紫外線の対策、シャンプーやコンディショナー、お湯の温度、日常生活のちょっとしたことの積み重ねがヘアカラーの退色に繋がってきています。逆に少しでも対策してあげることで退色を防げることもできます!
美容師に相談し、まずは原因を知り、一緒に対策を考えていきましょう!
わからないことは、ぜひ聞いてください!
DIFINO赤坂 MATSU